大会テーマ
『一以貫之』 ~恕の精神をもって~
京都盲唖院を創設し、近代日本における聴覚障害教育・視覚障害教育の黎明期を築いた古河太四郎先生が綴った言葉があります。『教育は恕(じょ)の一字にあり』という一文です。「恕」とは思いやりのことであり、「教師たるものは恕をもって教育をしなければならない」と述べています。
また、『一以いちい貫之かんし(いちをもってこれをつらぬく)』という孔子の言葉があります。禅語として解釈すれば、「一」は仏の自分・仁の精神のことを指し、一つのもの(思いやりの精神)で万事を貫くことを意味します。つまり、『一以貫之』の「一」は、古河先生の「恕」にあてはまります。今回のシンポジウムは、「一」を「貫く」ことをテーマに、記念講演および3つの分科会を企画いたしました。
多様性を受け入れようする社会の変化がみられる中、マイノリティーである私たちが教職員としてできることは何でしょうか。きこえる・きこえない、日本語・手話、学部や校種の垣根を越えて、教育全体の未来について語り合いませんか。“一”の精神をもって、教育のこれからを切り拓くための知識と知恵をともに磨いていきませんか。
大会日程
令和7年8月2日(土)~3日(日)

会 場
京都府京都市南区東九条下殿田町70