全国聴覚障害教職員協議会

会長 堀谷 留美

あけましておめでとうございます。

  皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと、心よりお慶び申し あげます。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

  旧年を振り返りみますと、本会では、第二弾となる出版物『みるみる日本ご    ?くるみとみるくの大ぼうけん?』を発行しました。皆様のご協力のおかげで、 普及も3,000冊を超えました。入手くださった方も、聴覚障害教育関係者に加えて、発達障害教育や第二外国語としての日本語教育関係など広範囲にわたり ました。これは今までの聴覚障がい教育における言語指導の理論と実践の蓄
積や、きこえない先生の当事者としての経験が、多様なニーズに応じられる可 能性を示したと思っております。      

  また昨年夏の愛知県での全聴教シンポジウムでは、分科会の時間を延長して討議をさらに深め、先生方の研修の質を高めることができました。 

  今年は、8月に埼玉県でシンポジウムを開催いたします。多岐にわたる研修を企画しておりますので、ぜひご参加ください。そして大いに語らい、互いに高めあいましょう。

   今年は申年。「申」には「伸ばす」という意味もふくまれます。もともと十二支は、農業に関係ある暦で、「申」は、草木が伸び、実が成熟していく時期をさすそうです。本会もぜひ、子どもたちの力を、そして私たちの資質、専門性を伸ばし、ともに香り高いたわわな実をつけていきたいものと願っております。    この一年が皆様にとりまして、素晴らしい年でありますよう祈りあげますとともに、変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。